もうひとつ大事なことがあります。
歯周病を悪化させる タバコや全身疾患(糖尿病や免疫疾患など)、ストレスなどのリスクファクター同様、重要なカギを握るのが「かみ合わせの力」です。
咬む力がものすごく強い方、歯ぎしりやくいしばりが癖の方、あるいは寝ている間に無意識のうちに歯ぎしりやくいしばりのある方などは普通の人に比べて歯に加わる力が数倍強く、その分歯にダメージが加えられてしまいます。食いしばりの癖のない方は、1日24時間で、上の歯と下の歯が咬み合わせている時間は、10分程度です。それに対し、くいしばり、歯ぎしりの癖がある方は、その何十倍、何百倍の力が加わることになります。
歯周病のある地盤の弱った歯にこの異常な力が加わると急速に破壊が進んでしまいます。
歯周病がない状態でも、異常な咬合力の負担は歯に悪い影響を与えます。そのために〈力のコントロール〉=かみ合わせの治療は歯周病治療にかかせません。
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